ダイアグラムの描き方の前提条件と基本原則

このダイアグラムの描き方は「事業価値」を始点として左上からスタートし、その事業価値のもとに「経営施策」が打ち出され、その施策により何らかの変動要素が生じ、その変動要素が新たな変動要素を生じ、再び事業価値が増大される正の左回り(時計の反対周り)の経営施策、コアコンピタンスと変動要因の連携図として作図する。
作図のために、インフルエンスダイアグラム作成のための前提事項である事業ドメインを設定しよう。

1)事業ドメインの想定
図表化のために、ある事業(または企業)の事業ドメインを想定する。
この事業ドメインには、「事業価値」、「コアコンピタンス」、「経営施策」が次のように定義されているとする。
・事業価値は「利益の増大」で、
・コアコンピタンスとして、「提案型営業」を有しており、
・経営施策として、「顧客嗜好性DB システムの構築」、「営業員の育成投資」、「システム要員の育成投資」、「インターネット販売サイトの構築」が策定されている。

この状態の事業定義されたビジネスモデルの有効性をインフルエンスダイアグラム手法で作図して検証することになる。

2)作図の基本原則
作図するには作図するための考え方としての「描き方の基本原則」が必要である。
その基本原則とは、
①「ビジネスモデルは事業価値に対して常に強化または増大されること」が前提である。すなわち、事業価値が利益や売上であれば、この事業の経営施策は利益や売上を増大させるモデルであることが前提である。

②「記述されるインフルエンスダイアグラムは顧客、事業者ともにWin-Win(ウィン-ウィン)の図であること」が必要である。
すなわち、この事業の経営施策は顧客の満足や利益といった顧客の事業価値を高めるものでなければならないし、同時に事業者も利益や売上を増大する関係図とならなければならないということである。

③「意思決定要因は常に正の影響因子を作り出すものでなければならない」すなわち、ビジネスモデルがWin-Win の図であるためには、この事業の経営施策は常に顧客価値と自社の事業価値を増大させる正の影響因子を作り出すポジティブループ(正の繋がり)のダイアグラム図とならなければならないということである。

もし、このような正の影響因子が出てこないとすれば、その影響要因を作る経営施策が間違えていると解釈し、この経営施策を変更することが必要である。
この3つの原則をもとにビジネスモデルのインフルエンスダイアグラムを作成することになる。