インフルエンスダイアグラムの作図

インフルエンスダイアグラムは事業のビジネスモデルをシュミレーションして描くのであるから、事業のビジネスの流れ(=事業サイクル)に沿って経営施策が円滑に展開されていることが確認されるべきである。

そのためには、事業の成功を確認できる事業サイクル記述の枠組みを抑えておくことが必要になる。

1)事業サイクルの捉え方
事業サイクルにおける活動には「企画/計画活動」、「販売活動」、商品の納入やシステム開発・導入といった「実装活動」、商品納入後の「アフターフォロー活動」がある。
経営施策やコアコンピタンスというのはこの事業サイクルのいずれかの活動に対して強化する要件となるはずである。
ということは、経営施策やコアコンピタンスは事業サイクルの流れに沿って検証をすれば良いことになる。ビジネスモデルを事業サイクルの観点で構造化が必要である。

2)ビジネスモデルの構造化
手順1:経営施策とコアコンピタンスを事業サイクル活動に沿って分類する。
経営施策はこの事業活動のどこかの区分に分類されるはずである。この区分分類に基づいて経営施策を分類する。
手順2:事業サイクルの活動の.ぎの変動要素を想定する。
事業サイクルにおける活動は「企画/計画」→「販売」→「実装」→「アフターフォロー」→「企画/計画」・・・といった活動のサイクルを作っている。活動が連携する以上、その活動サイクルの間には.ぎの影響因子としての変動要素が存在するはずである。

たとえば、
・「企画/計画」と「販売」の間の繋ぎの変動要素としては、「実現可能性の高い販売計画が作成される」があるし、

・「販売」と「企画」の間の繋ぎ変動要素としては、「・・・の注文が増大する」が「実装」活動への.ぎの変動要素となる。

・「実装」と「アフターフォロー」の間の繋ぎの変動要素は「・・・の実装作業が成功裡に完了する」という影響因子になる。たとえば、IT ベンダーの場合であると「システムの成功裡な導入」という変動要素となる。

・「事業価値」に至る変動要素は事業価値に直接的に繋がる変動要素である。
たとえば、今回のように事業価値が「利益の増大」であれば、この事業価値に至る変動要素は「売上の向上」や「コストの低減」となる。

以上のように、事業サイクル活動の.ぎの変動要素が決まると、経営施策から生じる変動要因をこの.ぎの変動要素に繋げるように作図していけば良いことになる。

3)インフルエンスダイアグラムの作成
◆手順1:事業サイクル活動の経営施策に対する変動要素を作る。
変動要素は影響因子であるから、連想ゲームの発送で連続性を持たせた発想で作成する。
たとえば、事業サイクルの販売活動における経営施策に「顧客嗜好性 DB システムの構築」がある。この経営施策の変動要素を連想するには施策の目的、すなわちこのシステムが構築された状態を想定して、変動要素として「顧客の特性把握が出来る」を連想し、この変動要素をもとに後続の変動要素として「セグメントマーケティングが出来る」を連想する。さらにこの「セグメントマーケティングが出来る」の変動要素は「顧客の評価が高まる」という変動要素を発想し、連結していく。

◆手順2:事業サイクル活動のサイクルの.ぎの変動要素を目標にする。
変動要素の連想は活動の繋ぎの変動要素を設定してあることから、その繋ぎの変動要素を目標にして変動要素を連想できるので連想する目標が近くなり、発想およびその連想が楽になる。

◆手順3:最終の事業価値へ変動要素を連携する。
この例では、事業価値を「利益の増大」であるから、この事業価値に直接連携する変動要素は「売上が増大する」と「コストが低減する」の2 つの変動要素になる。
以上の手順を通して、ビジネスモデルがインフルエンスダイアグラムを用いて、シミュレーションできる。
インフルエンスダイアグラムは経営施策の連携を動的に捉えることが出来るので、バランス スコアカードで体系化した静的な経営施策を検証することが出来るメソドロジーとなるわけである。