キャッシュフロー分析-資金繰りの重要性

“勘定合って銭足らず”という「ことわざ」をご存知であろうか? このことわざはキャッシュフローの重要性を表している。勘定とはP/L(Profit&Loss:損益計算書)でいう売上や利益のことで、銭とはキャッシュ(現金)のことを表している。
高度成長期に黒字を計上している企業の倒産が相次いだとき、キャッシュフローマネジメ
ントのまずさにより黒字倒産する企業を表すことわざとして使用された。

(1)資金繰りの重要性
商取引において、支払手形の支払い時に当座預金に預金残がなく支払えなくなると「不
渡り」と言う状態になり、企業は倒産せざるを得なくなる。お金が支払えない企業には債権者が押しかけて、あらゆる資産を借金の片に差し押さえてしまうから営業活動が出来なくなる。

したがって、企業経営においては商取引や投資に必要な現金を常に確保していくことが
必要となる。

そのためには、入金/出金の額と時期およびその残高(=有高)を常に管理する資金繰り
計画が必要となってくる。これを資金繰り計画という。
資金繰り計画には次期 1 年の月度別の資金繰りを計画する「短期資金計画」と中期事業目標に対して年度別の資金収支を捉える「中期資金計画」がある。
短期資金計画のメソドロジーには「3 部制資金繰り法」があり、中期資金計画には「正味運転資金による資金繰り法」がある。
まず、短期資金計画のメソドロジーである「3 部制資金繰り法」を取り上げよう。

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