ITガバナンス-その2

前回は「ITガバナンス-その1」と題して、ITガバナンスの意味を取り上げました。
今回はこのITガバナンスの3つの要素である「5つのIT資源」、「4つの管理プロセス」、「7つの情報規準」を取り上げます。

(1)ITガバナンスの管理対象としての「5つのIT資源」
IT資源とは情報システムの構築や運営時に関係する機器や技術や技能等を言います。
 COBIではITガバナンスの観点で管理すべき「5つのIT資源」としてITに関係する資源には「人間」、「業務システム」、「技術」、「設備」、「データ」があるとしました。

◆「人間」とは企画、開発/導入、運用のITスキルを有する人を言います。スキルアップとその維持の管理が必要になります。

◆「業務システム」とは販売システム、生産システム、経理システムのように情報システム化された業務を指します。このシステムは適切な管理が必要です。

◆「技術」とはOSやネットワーク、ハードウエアなどの技術を指します。適切なバージョン管理などが必要になります。

◆「設備」とは情報システムを収容するコンピューター室、電源、配線などを指し、セキュリティ管理やリスク対策などの管理が必要となります。

◆「データ」とは情報システムで使用されるマスターファイルやトランザクションファイルがそれに該当します。データはそのデータの正しさのための管理が求められます。
 この5つのITに関する資源を管理することはITガバナンスを達成することになって行きます。
 それでは、“どうやって5つのIT資源を管理すればよいのでしょうか?”
 これが次のテーマで、「4つの管理プロセス」によって管理することになります。

(2)「4つの管理プロセス」でIT資源を管理する
 IT資源の中でもっとも重要な資源は業務システムです。このシステムを有効に稼動 するためにその他4つのIT資源があるといっても過言ではありません。
 この業務システムを構築・運用するためには、

・その構築・運用のための「企画・計画 プロセス」、それを実施するプロジェクト組織化ための「プロジェクト組織化プロセス」、

・業務システムを開発するためにITベンダーからのIT資源を調達し、開発する「IT資源の調達と開発の実施プロセス」、

・業務システムを本番業務稼動のためにエンドユーザーに開放する「デリバリープロセス」、

・効率的に運用を支援するためのヘルプデスクや情報提供などの「支援プロセス」が必要となります。

・さらに、この業務システムが計画通り検証し、是正措置をとる「モニタリングプロセス」によって、IT資源を管理することになります。
 ITガバナンスではこのプロセスを「企画・計画と組織」、「調達と開発」、「デリバリーと支援」、「モニタリング」の4つの管理プロセスとして整理しました。

 5つのIT資源と4つの管理プロセスによって、対象と管理のしくみは見えてきましたが、“この管理のレベルをどのレベルにするか“の情報システムの管理目標が管理するという観点では必要になります。

 これをITガバナンスの立場では「7つの情報規準」と言います。この目標は情報システムに対する価値目標ですが、ビジネス目標としての売上、利益、コスト等にはならないという立場をとっています。情報化の目標はビジネス目標とはことなるということです。

 この情報システムの管理目標から、次回は進めて行きたいと思います。

第43回はここで終了します。今回はITガバナンスの2大要素を取り上げました。
次回は、「ITガバナンス-3」で7つの情報規準とIT成熟度を取り上げます。

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