ジェネリックモデル-2

今回はジェネリックモデルの基礎モデルである「情報システムモデル」の後段を取り上げます。

ジェネリックモデルは前回で取り上げました「計画/モニタリング情報モデル」の ほかに、「コアビジネス情報モデル」、「資源情報モデル」、「知識情報モデル」の3つの情報モデルがありました。

今回はジェネリックモデルの2つ目の情報モデルである「コアビジネス情報モデル」から進めていきます。

◆「コアビジネス情報モデル」
コアビジネスモデルはポータのバリューチェーンシステムでの基幹業務*を指します。 基幹業務には購買ビジネスプロセス、加工ビジネスプロセス、販売ビジネスプロセス、物流活動ビジネスプロセスなどの付加価値プロセスが該当します。
コアビジネス情報は計画情報モデルで作成された目標に対する実践情報であり、 すべての他のモデルと密接な関係が出てきます。

(注)バリューチェーンシステムの基幹業務:バリューチェーンシステムは基幹業務と支援業務で構成されています。支援業務とは人事・労務管理、技術開発、調達、全般管理(情報システム運用はここに含まれる)のように基幹業務の円滑な遂行を支援する業務を言います。

◆「資源情報モデル」
経営資源である「ひと」、「もの」、「かね」の情報モデルです。情報システムに置き換えますと、「ひと」情報は個人、所属、職歴、スキル、職種や組織情報などの人事システムに関係する情報になります。「もの」情報は材料、商品、設備などの商品マスターや固定資産マスターなどの有形資産の情報になります。

◆「知識情報モデル」
経営計画や業務目標を設定する際に必要となる、業界状況、政治・経済などの環境情報や業務遂行の改善情報等の業務の生産性目標や標準化などに関わる情報などがこの情報モデルになります。

 このモデルのまとめとして、企業システムにおけるこの4つの情報モデルの関係を情 報の流れとしてみていきましょう。

 a.「計画/モニタリング情報モデル」の計画情報モデルは「知識情報モデル」からのミクロ/マクロ環境と改善提案等による事業ドメインやプロセス改善情報を取り出し、「資源情報モデル」からの「ひと」情報、「もの」情報および「モニタリング情報モデル」からの計画と実績の差異情報をもとに計画値(=経営目標、業務目標)を作成し、「コアビジネス情報モデル」へ伝達します。

 b.「コアビジネス情報モデル」では「計画情報モデル」からの計画値を下に、「資源情報モデル」から提供されるスキル要員、設備と「知識情報モデル」からの改善情報を用い、業務プロセスを構成し、業務の実践を行う。実践結果はモニタリング情報モデルへ報告されます。

 このモデルは業務実践によって経営資源の変更や知恵を創造します。すなわち、
  スキル向上や設備、商品の変化である設備改善や新商品・材料投入などは「資源情報モデル」に反映され、「知識情報モデル」には成功/失敗経験や改善が反映されます。

 c.「資源情報モデル」では「計画情報モデル」への経営資源である「ひと」、「もの」、「かね」の現在および経緯情報を提供し、「コアビジネス情報モデル」へは業務プロセスに携わる現在の資源情報を提供することになります。

 d.「知識情報モデル」は事業ドメインを決めるミクロ/マクロ環境およびプロセス 改善情報を計画のために「計画情報モデル」へ提供し、業務や業務プロセス改善のための情報を「コアビジネス情報モデル」へ提供します。

 4つの情報モデルは経営活動を情報の関係で置き換えたモデルである。それぞれのモデルが独立の情報群を形作っていますから、企業での情報システムの雛形と捉えることができます。

 第53回はここで終了します。経営施策から情報システム化するための基礎の考え方である「ジェネリックモデル」の情報システムモデルの後段を取り上げました。
 次回は、「ビジネスプロセスモデル」として業務プロセスの情報化メソドロジーを取り上げます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする