PERT/CPM-その2

 前回は「プロジェクトタイムマネジメント」の知識エリアの手法であるネットワーク
 ロジック図の表記法を整理しました。今回は、この表記法のADM法の手法であるPER
 T/CPM(=Project Evaluation Review Technique/Critical Path 
 Method)の活用法を採り上げます。

 PERT/CPMはプロジェクトのスケジュールを手法として有名ですが、その有名さは
“Critical Path Method”にあります。Critical Path Methodとは計画納期に対
 する重要な経路(Critical Path)を見つける方法ということを表しています。
 PERT/CPM手法はWBSで作成されたCA(=Cost Account)単位の作業を基にイベント
 記号とアクティビティ記号を用い、手法の記述ルールに従い、作業の前後関係をつけ
 て作業のネットワーク図を作成します。

(1)PERT/CPM法の記述ルール
 イベント記号とアクティビティ記号の使用法にはいくつかの記述ルールがあります。
 たとえば
 ◆イベント記号の使用法
  円記号には記述は前工程作業の終了日であり、また次工程の作業の開始日を表しま
  す。
 ◆アクティビティ記号の使用法
  ・アクティビティはそのアクティビティの開始イベントから出て、完了イベントへ
   の実線の矢印を引き、作業名と工数を記述します。
  ・前後関係のあるアクティビティはイベントを介して、終了アクティビティと開始
   アクティビティの関係で記述します。
  ・並行作業が可能なアクティビティはイベントを介して、複数の開始アクティビ
   ティを発生させます。
  ・前工程のアクティビティの成果物で参照をしたいという場合は、具体的な活動で
   はありませんので、破線の矢印を対象アクティビティの対象イベントへ引き、
   作業名は記述しません。
  以上のルールを用いて、PERT図を書いて見ましょう。

(2)PERT図の作成(例題)
  まず、問題を出して見ましょう。以下は問題です。
 (問題)アクティビティとして、A,B,C,D,E,F,G,Hの作業がありま
     す。それぞれのアクティビティは全て1人で行うと仮定しましょう。
   ・最初の作業はイベント1からA,Bが並行作業で始まります。
   ・D作業はA作業の成果物をもってイベント2から開始できます。
   ・C,H作業はB作業の成果物をもってイベント3から開始できます。
   ・作業E,FはC作業の完了をもってイベント4から開始できます。
   ・作業Gは作業DとEが完了して、初めてイベント5を開始できます。
   ・プロジェクトの完了であるイベント6は作業G、F、Hの成果物を持って完了
    となります。
  さらに、それぞれの作業の工数はA=4.33人日、B=6.17人日、C=
  9.67人日、D=2.50人日、E=6.00人日、F=8.50人日、G=
  10.33人日、H=5.33人日です。
  “さて、納期までに何日掛かるでしょうか?”

  以上が問題です。  答えは32.17人日です。
  この答えのイベントの経路がCritical Path(重要経路)です。詳細
  解説と改善は次回にしましょう。

 第70回はここで終了します。PERT/CPMの記述ルールを解説しました。
 次回は、“クリティカル パスの求め方と改善”を取り上げます。

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