SWOT分析―5 CSFの創出

今日はSWOT分析のための強み・弱み、機会・脅威要因がKJ法によって整理され、
CSF(=Critical Success Factor:重要成功要因)を
検討していると聞きましたので、経営戦略策定の基礎となるCSFの確定を行うため
に伺いました。
 プロジェクトメンバーが喧々諤々の議論をやっていました。が、それほどCSFが
出ていません。
 
山田氏:CSFの創出は難しいですね。発想の手順は無いのでしょうか?
 私  :そうですね、思考の自由度の高い分野なので、ちょっと戸惑いがあると思い
ます。手順といえば、CSFは経営方針/事業方針でした。方針は事業に
対する方針ですから、経営ビジョンにおける事業をイメージしないと出て
きませんね。
     「強み・機会象限」であれば、その要因の組み合わせからその事業のイメー
ジ描いて、そのイメージを具現化できる事業拡大要因を出していくことに
なります。
     ただ、その発想時に現状の経営資源やしくみ(経営機能)といったタガを
はめずに発想することが重要です。「お金がないから」、「そんな人いない
から」といった現状の課題を取り除いて、あるべき姿の観点で発想すること
です。
 山田氏:先日の強み要因「IT事業サイクルのスキルがある」と機会要因「ブロード
バンド・インターネット化の進展」を組み合わせから、「ハウジング、ホス
ティングASPサービスの仕組みがある」をCSFとしましたが、良いで
しょうか?
 私  :問題ありませんね。これは販売分野のCSFですね。このCSF以外にも
事業サイクルを考えて発想するともっと出てきます。
     事業サイクルとは、通常事業は「企画/計画」、「販売」、「実装
(設置)」、「アフタフォロー」の4つのサイクルでPDCAのサイクルを
実践しますので、この中に事業を拡大する要因、新しいあるべき経営資源、
経営機能要因が存在することになります。
 上野氏:そうか。アフタフォローで考えると、「インターネットによる双方向の技術
相談サイトがあること」などもCSFですね。
 私  :その通りです。顧客満足度が向上できますので、事業拡大を行うCSFと
考えて良いですね。
 中川氏:組み合わせによっては、CSFが余り発想できない分野がありますが・・・
     たとえば、強み要因の「中小・中堅顧客の部課長との人間関係が良い」と
機会要因の「オープンソース化の進展」などもちょっと創出するのに困って
ます。
 私  :そういう分野は多く出てきます。そんな分野は無理してCSFを出さず、
よりスムーズにCSFを発想できるところへ移ってください。無理して発想
したCSFは方針にするときムリが出てきます。
 みんな:了解。
   (CSF創出作業)・・・・・

 山田氏:ずいぶんCSFが出てきました。これらのCSFをすべて適用するわけでは
ないですよね。当事業部には到底そんな体力ありませんね。
 私  :そうでしょうね。また、現在のCSFは当事業部にとって玉石混交の状態で
すね。
     それでは歩を進めて、CSFの選定に移りましょう。
  
第84回はここで終了します。今回はCSFの創出での手順と考慮点を議論しました。
次回は、テーマ「CSFの選定1-選定ステップ」でCSFの選定を考察していきま
す。

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