CSFの選定2-コアコンピタンス

先日、IT販売・サービス事業の1つとして創出したCSFである「顧客別の24時間
365日の統合ヘルプデスクができること」から、コアコンピタンスを関連付ける作業が
始まっています。

上野氏:コアコンピタンスというのは「同業他社に比べて優位にある企業のコンポー
ネントや組織能力」ということですから、従業員のスキルや設備の優秀性、
短納期の仕組みなどの優位性と考えて良いのですか。
 私  :それで良いと思います。「ひと」、「もの」、「かね」といった経営資源と
「販売組織」、「生産組織」、「物流組織」、「経理組織」などの経営機能
の強みです。
ですから、現有のコアコンピタンスはSWOT分析での強み要因として既に
整理していますので、これを引用して現有のコアコンピタンスが関連づく
CSFと関係付ければ良いことになります。
上野氏:この事業の強みとして挙げました「大手顧客に対するカストマイズヘルプ
デスク体制」や「CATV局のB2Cヘルプデスク実績スキル」などの強み
はこのCSFのコアコンピタンスになりますね。
     (注)B2C:Business To Consummer
中川氏:そういうことがいえるな。さらに、今後のコアコンピタンスとはどう考えれ
ばよいのでしょうか?
私  :CSFはあるべき姿から創出していますので、現有のコアコンピタンスだけ
ではカバー出来ない要因を含んでいます。
ですから、CSFを実現するために不足の経営資源、経営機能は何かと考え
て行く必要があります。
CSFを事業方針(=経営方針)と考えてみますと、今後のコアコンピタン
スは下位の経営施策になると位置づけておけば良いでしょう。
 中川氏:それでは今後のコアコンピタンスを考えて見ましょう。現在討議している
     CSF「顧客別の24時間365日の統合ヘルプデスクができること」の実現に
     不足の要因は“24時間365日”と統合ヘルプデスクの“統合”が現在の
     仕組みや能力にはありませんね。
     “24時間・365日”稼動状態となれば、インターネットによるサービスを考え
     るかありませんね。
     統合ヘルプデスクの“統合”とはB2Bの技術相談とB2Cの技術相談の
     統合でしたか?
 上野氏:その通りです。B2BもB2Cもレベルの違いはあっても技術的問題解決の
     FAQを作るための情報共有が必要ですね。
     そうそう、本社のヘルプデスクと共有すべきではないですか。
        (注)FAQ:Frequently Asked Question(多い質問に対する回答)
 山田氏:今後のコアコンピタンスが出てきたようですね。
    「インターネットヘルプデスクの整備」と「技術Q/Aの共有によるFAQ 
    DBの構築」ですかね。
 みんな:それで良いと思います。
 私  :良い感じになってきました。他のCSFも進めて行きましょう。

 みんな:了解。
     ・・・・・(作業)

 山田氏:現有と今後のコアコンピタンスが出て、概ね、CSFとコアコンピタンスの
     連携ができたようです。
     これから、本来の目的である「事業定義」と「事業の選定」へと進めたい      ですが、・・・
 私  :そうしましょう。まず、「事業定義」をやってみましょう。
     そうすると、CSFの選定が見えてきます。

第86回はここで終了します。今回はコアコンピタンスとCSFとの関係を議論しま
した。
次回は、テーマ「CSFの選定-事業定義」で定義されたCSFとコアコンピタンスを
用いて事業を定義してみます。

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