経営施策策定-2 戦略マップ

 今日は策定した事業施策で戦略マップをつくる作業に入っています。サーバーや
ネットワーク機器販売の「IT販売・サービス事業の戦略マップ」の検討で
す。 上野氏から早速、質問です。

上野氏:戦略マップは経営施策体系と言うことですが、バランススコアカード
でもメタデータを用いて経営施策体系として作成してきたのですが、
なぜ最下位の「学習と成長の視点」から「財務の視点」まで再び施策を
積み上げるのですか?
私  :1つは施策の漏れの検証でしょう。もう1つは施策の整合性の確認です。
     こんなこと経験ありませんか。“原因分析をして行って見つかった原因
が、逆に、この原因から問題を見ると多くの問題を発生の要因であっ
た”というようなこと。
中川氏:あります、あります!以前、保守契約書を営業員個人の保管をやって
いたことが問題発生時の営業員の対応の負荷を増加しましたし、ヘルプ
デスクの負荷も増加させていました。
山田氏:予算もトップダウン後、ボトムアップで調整して策定します。同じこと
ですね!
上野氏:要するに、ボトムからの積み上げは現場に近い観点からの原因→結果の
検証になるということですね。
     それでは、この事業の施策を見てみましょうか
     えーと、学習と成長の視点には「先端ITインフラ技術スキル教育」と
「営業・技術情報共有システム強化」がありますね。
中川氏:つづいて、内部業務プロセスの視点では「顧客資産管理の仕組み
構築」、「年間契約サービス体制強化」、「アセットレンタル契約方式
     の確立」、「2WayWeb取引コミュニケーションシステム構築」、「IT
     事業サイクル体制強化」があります。
     学習と成長に視点とのつながりを見ていきましょうか
    (注) 2WayWeb取引コミュニケーションシステム構築:取引情報をお客と
       双方向でコミュニケーションできるWebシステム
 上野氏:「先端ITインフラ技術スキル教育」と「営業・技術情報共有システム
     強化」の施策は上位の「IT事業サイクル体制強化」から展開されてきた
     のですが、つながりが漠然としてますね。
     「先端ITインフラ技術スキル教育」はIT事業サイクルでの導入時の実装
     技術体制の強化の観点でしたから、この原因の結果としては「IT実装
     技術体制の強化」の方がよいですね。
 中川氏:「営業・技術情報共有システム強化」もおかしいな?
     戦略マップの観点で行くと、営業情報共有は売上向上戦略マップの方の
     施策体系だし、技術情報は実装技術でしたので生産性向上戦略マップの
     施策体系になります。
 山田氏:なるほど、下位の視点からの積み上げをやると、整合性の無理な点が
     よく分かりね。
     中川さんの疑問も「営業・技術情報共有システム強化」を「営業情報
     共有システム強化」と「技術情報共有システム強化」の2つに分解し、
     上位の「IT事業サイクル体制強化」も「ITインフラ販売体制強化」と
     「IT実装体制強化」の2つに分解しましょう。
 上野氏:上位との整合性はその方が取れますね。また、そうした方が施策として
     明確になります。
     戦略マップ作成でもうひとつ分からないのが、「2WayWeb取引
     コミュニケーションシステム構築」とその上位にある顧客の視点の
     「顧客満足度向上」施策のつながりにギャップがありますね。
 私  :そうなんですね。上位からは「・・すべき」で展開してきますが、下位
     からは原因→結果ですので影響因子が無いと繋がりがよく分からなく
     なります。そこで施策の漏れもチェックできるわけです。
 山田氏:たとえば、「2WayWeb取引コミュニケーションシステム構築」に
     よって、“顧客は取引進捗か即時把握できる”、だから“顧客の業務
     生産性が上がる” 、その結果「顧客満足度向上」になるということです
     かね。
 私   :その通りですね。
 中川氏:山田さん、偉い。やはり私の上司だけのことはある!
 山田氏:おいおい、からかうなよ!!

     ・・・笑い・・・・
    
第94回はここで終了します。今回はIT販売・サービス事業の戦略マップの討議
でした。
次回は、展開した事業施策をビジネスモデルとして展開する「ビジネスモデル作成
インフルエンスダイアグラムその1」として取り上げます。

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