ビジネスモデルの作成 インフルエンスダイアグラムその1

 今日は策定した事業施策でビジネスモデル確立するための最初のステップである
 インフルエンスダイアグラムの必要性確認の論議に入っています。

 中川氏:ビジネスモデルと言うのは儲かる仕組みでしたね。戦略マップで財務の
      視点で利益目標までの施策体系を作成しました。同じことになりません
か。
 私  :ちょっと違いますね。ビジネスモデルは事業ですからバリューチェーン
の仕組みを使って確かめなければいけません。
 上野氏:バリューチェーンと言うのは仕入れ、製造、販売、物流、サービスを
基幹業務とする企業業務プロセスですね。私たちは簡略化して事業サイ
クルとして「企画/計画」、「販売」、「実装(製造)」、「アフタ
フォロー(保守)」として捉えてましたね。
 中川氏:あなた、いつも良く覚えてるね。感心する!!
で、なぜまたバリューチェーン? ここでの事業サイクルで捉える必要
があるのですか。
 私  :以前、“経営はバランス” と申し上げました。事業は業務プロセスで
捉えるべきで、如何に論理的に展開した戦略マップの事業サイクルで
施策の漏れやムダを再確認する必要があります。
     その手法にインフルエンスダイアグラムを使用します。
 上野氏:とすれば、バランススコアカードの戦略マップ展開で事業サイクルを
考えて展開するメタフレームを考えておけば良いことになりますね。
 私  :おっしゃる通りなのですが、戦略マップ展開のメタフレームとバリュー
チェーンのメタフレームの両方を考えて経営施策を作成するのはなか
なか難しいですよ。それで段階を踏んでやることにしようと言うこと
なのですよ。
 上野氏:そうですね。段階を踏んでやることで、2重チェックが可能ですね。
この施策を間違えると大変ですから。
 山田氏:戦略マップは「施策の整合性や論理性」を見ていきましたが、ビジネス
モデルはバリューチェーンですから、「施策による事業の実現可能性」
を判断することになりますね。
     ところで、ビジネスモデルを表現するインフルエンスダイアグラムの
メタフレームは何だったかな?
 上野氏:確か、売上や利益といった事業価値からスタートし、販売施策によって
「受注が増大する」までの影響因子の販売フェーズ、受注が増えたこと
に対する実装(製造)施策が「成功裏な導入(成功裏な製品出荷)」の
影響因子に至る導入(製造)フェーズ、最後に導入(出荷)が増大した
ことに対するアフタフォロー(保守)施策が「顧客満足向上」の影響
因子に至るアフタフォロー(保守)フェーズの3つのフレームでしたね。
 中川氏:また、よく覚えてるな!ただ、その後は私も覚えている。
     「顧客満足向上」は[売上向上]の影響因子を導き、「成功裏な導入
(成功裏な製品出荷)」の影響因子は「コストの低減」を導き、「利益
の向上」と言う事業価値に戻るというフレームでした。
 上野氏:戦略マップであった財務の視点と顧客の視点の施策は施策として出て
こないのですか?
 私  :良いところに気付きましたね。インフルエンスダイアグラムでは事業
価値が財務の視点になりますし、顧客の視点はその前の影響因子となり
ます。ですから、このダイアグラムでの施策は「内部業務プロセスの
視点」と「学習と成長の視点」の施策を使用します。さて、ほとんど
理解されているようなので、既存事業の「IT販売・サービス事業」の
強化施策のインフルエンスダイアグラムを描いて見ましょうか。
 山田氏:知ってることと、出来ることは違いますからね。まず、描いてみないと
何が問題かも分からないな。
 上野氏、中川氏:始めましょう!!
  
第95回はここで終了します。今回はビジネスモデルにおけるインフルエンス
ダイアグラムの必要性の討議でした。
次回は、「IT販売・サービス事業」の事業施策を書いてみる作業に入りま
す。「ビジネスモデル作成 インフルエンスダイアグラムその2」としてその
課題を取り上げます。

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