経営管理指標の作成 ERP事業の指標

 今日は、昨日の「学習と成長の視点」施策の指標化に続き、新規事業である「
 ERP事業」の経営管理指標化の検討・討議中です。

 山田氏:ERP事業はここの事業部では新規事業ですね。現行事業と比較して、
     管理指標の作成で留意する点は何かあるかな。
 上野氏:指標化の原則は同じでしょうが、新規事業の施策は売上向上と実績作り
     に焦点を当てていますから指標化も実績作りに焦点を当てたものにすべ
     きではないでしょうか。
 中川氏:その通りだな。その点から見ていくと、財務の視点は“売上高”で
     OK、顧客の視点の施策は「ERP契約顧客の満足度向上」、「納期
     遵守」、「システム保守サービスの徹底」の3つですね。
 上野氏:「ERP契約顧客の満足度向上」はその目的から“顧客契約数”とし
     ましょう。 「納期遵守」は“納期遵守率”でしょうし、「システム
     保守サービスの徹底」は導入後のERPトラブルに対するサービスです
     から、お客様の安心や信頼を高めることが目的ですね。
 山田氏:とすると、お客様がサービスを受けた方が安心という想いの広がりを
     測定するために“システム保守サービス加入率”ではどうだろうか。
 中川氏:コンサルタントも頷いていますので、良いと思いますね。それで、内部
     業務プロセスの視点の施策の「コンピュータメーカとのERP協業体制
     の整備」はどうしよう。 “受注数”かな。
 上野氏:管理指標の“受注数”は顧客の視点で良さそうですね。ここは下位施策
     でコンピュータメーカ協業が出ていますのでその意味を入れて“ERP
     協業提案比率”などいかがでしょう。
 私  :なかなか良いですね。新規事業なので、受注の前の協業提案に重点が
     置かれているのがよく見えますね。
 山田氏:ずいぶん指標化もこなれてきたね。学習と成長の視点の施策の中で2つ
     の施策「ERPコンサルタントの育成」と「モニタリング指導スキル
     育成」を取り上げてみよう。
     中川さん、「ERPコンサルタントの育成」の指標はどうしましょう。
 中川氏:ずいぶん難しい施策を言ってきましたね。営業の目からするとSEさん
     にしろ、コンサルタントにしろ、システム導入がスムーズに問題なく
     導入でき、お客様に感謝されるスキルを付けていただきたいですよ。
     教育ではそういうプロジェクトの実践経験のある要員が増えることです
     から管理指標は「PMコンサル要員数」としましょう。
 山田氏:ふーむ。施策目的にあっているし、良いと思うな。中川さん、頭良く
     なったね。はっはっは・・・
 上野氏:もう一つの施策「モニタリング指導スキル育成」の管理指標を考えて
     みましょう。
     ERPシステムは全社的システムが多いから投資対効果が求められる
     ことが多いところから出た施策でしたね。
     そうすると、経営目標やシステム化目標に対する「成果のモニタリン
     グ」や「成熟度のモニタリング」は必須になりますね。お客様に投資
     対効果を可視化し納得できるモニタリングとして受け入れていただく
     ことが必要です。管理指標は「モニタリング実施比率」で良さそうです
     ね。
 私  :よく出来ました。どうやら、現行事業、新規事業の施策の経営管理指標
     化が出来ましたね。
 山田氏:先日、横浜国大の吉川教授の講義を聞いていましたら、業績評価指標と
     言われてましたが、個々での経営管理指標と同じですね
 私  :BSCでは業績評価指標と表現されています。御社で分かり易い方を
     使ってください。

 第100回はここで終了します。
 今回は新規事業の「ERP事業部」施策の経営管理指標化の論議でした。
 次回は、策定したビジネスモデルの投資対効果を「事業計画の作成 投資対
 効果」として取り上げます。

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