投資対効果 損益分岐点分析

 今日は事業の投資効果を損益分析で見る手法の議論をしていました。

 山田氏:事業計画はP/Lの視点で収益を捉えるのが基本だから、投資対効果も、
まず損益で分析するのが良いですね。
      (注)P/L:Profit&Loss(損益計算書)
 中川氏:ちょっと整理させてください。今までの話からすると、投資対効果は
“投資により発生する費用を何時までに売上で回収できるか”、と“投資
金額を何時までに現金で回収できるか”の2つの判断視点があるという
ことですね。
 山田氏:その通りです。投資に対する発生費用と売上の分析手法としては、投資
を固定費と変動費で見る損益分岐点分析(B.E.P:Break Even Point)
がありますよ。
 中川氏:変動費は売上高に比例する費用と習いましたね。とすると売上高は投資
による売上高の増加分と捉えれば良いと思うのですが、これが投資対
効果とどう関係するのですか?
 上野氏:今回の投資はコンピュータ等の設備、事務所の借用、要員の増強です
から、投資の費用は設備の減価償却費、事務所の家賃、要員の人件費が
投資の主な費用となります。
 中川氏:これらの費用はみんな年度で固定の費用になるから、固定費だな。 
そうか!投資は固定の増加ってこと!!
 山田氏:そういうことですね。良く出来ました。投資効果を損益分析でみると
いうことは、一定期間での固定費の累積を売上増の累積で如何に多く
回収できるかを判断基準とするんだよ。
 上野氏:つまり、一定期間を3期分とすると、固定費の増分がこれからの1期、
2期、3期目でそれぞれ500万円、300万円、200万円としたとき、累積の
費用は1000万円になりますね。これに対し、3期までの売上増の累積が
1200万円の事業と1500万円の事業があった場合、1500万円の事業の方が
投資対効果が優れていると判断するということですね。
 山田氏:その通りですよ。
 中川氏:上野さんに数字を挙げてもらってはじめて分かった。私、観念的な議論
は苦手。
 私  :損益分析による投資対効果分析はこれで良いでしょう。事業計画として
は必要な分析ですね。しかし、現在はDCF法による投資対効果分析が主流
になってきていますね。
 山田氏:トップからも指示がありましたよ。個々の投資に対する投資対効果の
判定にはこのDCF法による算定法が義務付けられました。
     (注)DCF:Discount Cash Flow(現在価値法)

第102回はここで終了します。
今回は「投資対効果 損益分岐点分析」として損益分析による投資効果の手法の
論議でした。
次回は、事業の投資対効果をキャッシュフロー判断で捉える「投資対効果 DCF
法」を取り上げます。

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