投資対効果 DCF法その2

 一杯やっても中川氏DCF法の議論での質問を覚えていて、山田氏に再度質問をして
 います。偉いですね。

 中川氏:山田さん、昨日の議論とDCF法の違いは“キャッシュの価値の違い”
     って、どういうことですか?
 山田氏:それは、同じ100万円でも現在に100万円と1年後の100万円は価値が違う
     ということだよ。
     誰だって、来年100万円もらうより、現在100万円もらう方を選ぶでしょ
     う。何故かと言うと、利殖等によって増やすことが出来るからです。
     利子は安いけど、銀行に預けて何もしなくても利子が増えるように。
 上野氏:たとえば、利益率10%の事業を持っていたとしましょう。この事業に
     100万円を使うと来年は110万円になります。とすれば、来年の110万円は
     現在の100万円の価値とする見方です。将来の価値を現在の価値に置き換
     えることから現在価値法と言われています。DCFのDiscountは現在の価値
     への値下げ逆算になることから付けられたものでしょう。日本語訳の方
     が良く意味を伝えていると思います。
 中川氏:復習してみると、来年の110万円の現在価値は利益率を10%とした時は
     110万円を1.1で除した値から100万円の価値とするのか! 
     とすると、2年先の100万円は(1+0.1)2で除した91万円ぐらいに
     なるということになるの?
 山田氏:その通りだね。同様に3年後は100万円を(1+0.1)3 で除して83
     万円ぐらいになるということ。
 中川氏:上野さん、昨日の議論と今日の話のDCF法を例を入れて説明してくれませ
     ん。私は、ちょっとごちゃごちゃ。
 上野氏:分かりました。例として、投資期間3年、初期投資100万円、1期、
     2期、3期がそれぞれ税引き後利益-18万円、13万円、37万円、
     減価償却費が定額法で30万円、30万円、30万円としましょう。
     現在の事業の利益率は10%とします。
     それぞれの期のキャッシュフローは減価償却費を加えると、12万円、
     43万円、67万円です。そうすると、3年間の収支をキャッシュフロ
     ーで見ると、-100万円+12万円+43万円+67万円=22万円の
     キャッシュ増になり投資価値があることになります。
     これをDCF法に直すと、各年度のキャッシュフローを1.1、1.12、
     1.13で除していくので、中川さんちょっと電卓貸してください。
     えーと、概ね11万円、36万円、50万円ですから、DCF法でのキャッ
     シュはー100万円+11万円+36万円+50万円=-3万円で赤字に
     なってしまいます。投資価値は無いということになりますね。
 中川氏:なるほど、DCF法はかなり厳しいな。
 私  :ただ、現在のようにスピードの速い環境化ではこのDCF法が主流になって
     いますね。

 第104回はここで終了します。
 今回は「投資対効果 DCF法その2」としてDCFの手法の論議でした。
 次回は、事業定義が出来ましたので、IT戦略課題を捉え、情報化戦略の検討を
 「IT戦略策定 IT化ステップ」のテーマで捉えます。

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