IT戦略策定-現行業務プロセス調査

今日は「DFDを使った現状業務調査ガイド教育」の日です。上野さんがインストラ
クターで、私がアドバイザー、対象は中川さんですが、山田事業部長も出席され
ています。

中川氏:さて、どんな調査方法をとれば良いのかな?上野さんよろしくお願い
します。
上野氏:分かりました。それでは早速DMMとDFDを用いた調査ガイドを説明させて
いただきます。 今回、EA(Enterprise Archtecture)で採用されてい
ることもあり、DMM(Diamond Mandara Matrix)を採用しています。
このDMM手法は初めてなので、これは井上さん(ITコンサルタント)に
解説してもらいましょう。
私  :皆さんが勉強されたメルマガには出ていませんので、簡単に解説しまし
ょう。上野さんから紹介ありましたように、EAでは既に採用されてい
ます。URLで見てみましょう。⇒ 
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-2-3.pdf
     DMMの構造は縦3、横3の9つのブロックで構成され、中心に調査対象
業務を置き、中心業務を構成するサブ業務を周りの8つのブロックに配置
します。
たとえば、中心ブロックに「販売業務」を配置したDMMは回りのブロック
に「受注業務」「発注業務」「在庫管理業務」「入庫検収業務」「出荷・
売上業務」「請求・入金業務」といったサブ業務が配置できます。
さらに、この中のサブ業務「発注業務」をDMMの中心ブロックに置いて、
周りのサブサブ業務は「発注依頼受付」「発注先選定」「発注書発行」
などの業務が配置すると業務をより詳細化が出来ることになります。
このようにして、調査対象となる業務の範囲を規定するのと業務の詳細
レベルを階層付けするのに使用します。
上野氏:DFDの記述レベルも階層化されていましたが、この階層はDMMの階層レベ
ルと一致させるということになりますか?
私  :その通りです。通常、現状業務調査では対象業務を2階層の機能レベルの
64個の業務機能に展開してDFDへ連携します。
上野氏:DFDは“業務は情報の変換と捉える”ところに特徴がありました。DFDの
調査ではこれを利用します。データフローである「業務への入力情報」と
「業務からの出力情報」、そして、データストアとしての「参照するファ
イル情報」のみを聞いて記述してください。
中川氏:なぜ、業務処理機能を聞いてはいけないのですか?
上野氏:業務処理機能は調査員の経験の差が大きく出ます。従来の調査方法の
失敗です。情報システムは業務処理機能を変えるわけではありません。
情報の処理方法を改善していくわけですから、情報システムのための調査
では業務機能は情報の変換と捉えて情報ののみに焦点を当てることで、
客観的で精度の高い調査が可能になります。
    したがって、調査順序は最初に、ユーザー部門ヒアリングで、対象業務を
2階層の機能レベルにしたDMMを作成してください。 次にその業務機能の
DFDを記述していただけますか。
 中川氏:DFDでの調査方法は分かったけど、業務上の問題はどうヒアリングする
の?
 上野氏:ありがとうございます。言い忘れてました。 データフローとデータ
ストア情報の媒体(紙、PCデータ、ホストデータなど)と業務処理の手作
業/IT化処理の区別をヒアリングしていただけますか
 中川氏:IT化できていない部分とどんな情報媒体で業務を遂行しているかを調査
するということですね。
 上野氏:その通りです。
 ・・・・・・・・・DFDによる調査が開始されました。

第106回はここで終了します。
今回は「IT戦略策定-現行業務プロセス調査」として、現行業務プロセス調査
手順を取り上げました。
次回は、IT環境の現状と動向の捉え方として、TRMを参照し、「IT戦略策定 IT動
向調査」のテーマで捉えます。

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