EAのフレームワーク-成果物と手法(DA・AA・TAの成果物)

前回、EAの4つの機能体系のBA(政策・業務体系)を取り上げましたので、今回は
残りの3つの機能体系であるDA(データ体系)、AA(適用処理体系)、TA(技術体系)
を取り上げます。
DAはBAで定義したDFDの成果物である情報機能関連図と情報体系整理図からデータ
ベースの関連を定義していきます。データベースの定義はデータベースの関係の
多重度定義とデータ項目の抽象化が作業項目となります。データベース関係の多重度
定義はERD(Entity Relationship Diagram)を用いて「実体関係図」として定義
します。
実体関係図のURL
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-5.pdf
この定義書のデータ項目は抽象化を行った「データ定義表」として作成します。
データ定義表のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-6-6.pdf
何の変哲も無いファール項目定義表のように見えますが、この項目は18府省で共通に
使用できるデータ項目となっています。今まで18府省で個別に人事・給与業務を
やっていたシステムを統合化するわけですから、このデータ項目の抽象化は必須の
作業となります。このデータ項目の抽象化の手法にはDAM(Data Abstraction 
Matrix)があり、業務名と業務プロセスの抽象化手法にはEEM(Entity Event 
Matrix)が提供されています。これらの手法の紹介は後日に譲ります。
話を元に戻して、AAの機能体系の成果物を見てみましょう。
AAは業務遂行に必要な業務システム構成を「情報システム関連図」と「情報システム
機能構成図」を作成します。この定義図は私どもの全社統合システムの置き換える
と、「情報システム機能構成図」は販売システム、生産システム、会計システムなど
のシステム機能構成を表し、これらのシステムのインターフェース関係を記述した
ものが「情報システム関連図」となります。
情報システム機能構成図のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-8.pdf
情報システム関連図のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-7.pdf
TAは業務システム要件を満たすITインフラの構成を定義します。「ネットワーク
構成図」、「ソフトウエア構成図」そして「ハードウエア構成図」を定義します。
これらの定義図はよく作成されている方も多いと思いますので、URLから記述例を参照
すれば容易に理解できます。
ネットワーク構成図のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-1.pdf
ソフトウエア構成図のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-2.pdf
ハードウエア構成図のURL 
→ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/cio/dai6/6siryou3-9-3.pdf
以上、のべてきましたのが、EAの4つの機能体系での作業と成果物です。
この成果物を現行業務の現行体系として作成し、現行体系に改善を加えたあるべき
システムとして将来体系を作成することになります。この将来体系がRFPとして
調達要件資料となるわけです。
皆さん方が作成される要件定義書に該当するレベルの記述書に該当すると思います。
これらの成果物を作成するには、ガイドや記述サンプルがあればより統一された仕様
が出来上がることはお気づきでしょう。これをEAでは参照モデルといいます。

第120回はここで終了します。
今回は「EAのフレームワーク-成果物と手法(DA,AA,TAの成果物)」を紹介し
ました。
次回は「EAのフレームワーク-参照モデル」をとりあげます。

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