最適化計画策定プロセス-現状分析全体フロー

 EAの現状分析での成果物は先の119回、120回で述べたようにBA(政策・業務
 体系)、DA(データ体系)、AA(適用処理体系)、TA(技術体系)の現状分析資料です
 が、ここではこのフェーズの中核であるBA、DAに焦点を当てて話を進めます。
 従来、私たちが要件定義といっていたフェーズに該当すると考えてよいでしょう。
 これから数回、現状分析のステップを比較して読んでいただければと思います。
 現状分析の作業と成果物の全体フローを捉えてみましょう。7つの作業ステップから
 構成されます。
 ★ステップ1:ファンクション分析
  手法として、DMM(Diamond Mandara Matrix)を用い業務の機能構成を細分化し
  ます。成果物は機能構成図と呼ばれます。
 ★ステップ2:業務プロセスモデル作成
  手法として、DFD(Data Flow Diagram)を用い現行ありのままに業務機能の情報
  関連図を作成します。成果物は情報機能関連図と呼ばれます。
 ★ステップ3:プロセスの論理化・抽象化
  手法はDFDですが、業務のプロセスを有効な業務の塊として業務プロセスの抽象化
  を図ります。
  成果物は論理化された情報機能関連図です。
 ★ステップ4:業務流れ図作成
  手法として、WFA(Work Flow Architecture)を用いて、情報機能関連図を処理
  担当部門、IT化業務機能が判別できるように、業務機能と部門とを関連付けた業務
  流れ図です。
 ★ステップ5:情報分析
  手法として、DAM(Data Abstraction Matrix)を用いDFDで定義された情報項目の
  抽象化を図ります。目的は各業務プロセスで使用されている帳票のデータ項目を
  論理化して捉えることにあります。成果物として情報抽象化シートが出来上がり
  ます。
 ★ステップ6:EEM1(Entity Event Matrix 1:情報分析図)作成
  手法として、EEMを用い情報抽象化シートのデータ項目と論理化された情報機能関連
  図を用いて業務プロセスで作成される帳票へのデータ項目(Entity)の反映と業務
  機能発生タイミング(Event)の関係で捉えます。
  論理化された業務プロセスが論理化されたデータ項目を用いても現行業務をカバー
  できていることを確認することにあります。成果物として情報分析図が出来上が
  ります。
 ★ステップ7:情報モデルの作成
  手法としてUMLを用い情報抽象化シートのデータ項目をスタンディング情報(マス
  ターファイルのように固定レコード)とイベント情報(トランザクションファイル
  のような都度発生レコード)の関係を情報モデル図として情報体系整理図を作成
  します。現行業務のデータベースの体系を整理したものと捉えてよいでしょう。
 以上が現状分析の作業です。 現状分析での7つのステップの各作業の詳細は次回
 から御伝えします。

 第123回はここで終了します。
 今回は「最適化計画策定プロセス-現状分析全体フロー」を取り上げました。
 次回は「現状分析-ファンクション分析」をとりあげます。

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