現状分析プロセス-業務プロセスモデル作成

 ファンクション分析によって作成された業務機能構成図を下にDFD手法を用いて業務
 機能間の情報の関連を業務フローとして捉え「機能情報関連図」を作成します。
 業務機能を情報の変換として捉えるDFDの機能解説は当ブログの54回―56回で詳述
 していますので、EAとしてのDFD手法活用の特徴を述べて置きましょう。
 EAでの現状分析の業務プロセス分析の範囲は現状業務機能フロー(現物理モデル)
 の記述に加え、業務機能を論理化し、あるべき状態の業務機能グループとしてまとめ
 る(現論理モデル)ところまでが含まれます。
 情報に焦点を当て、現状の業務プロセスをあるべき形に整理しておくことで、新シス
 テム化要件を組み込み易くすることを意図しています。業務機能間の情報は伝票、
 資料名称のレベルを使用します。
(1)まず、最初に記述する業務機能の「機能情報関連図」は現状をそのまま反映
  した関連図を記述します。この意味は承認手続き、業務処理手順、帳票名等、現状
  の物理的要素をできるだけ反映して記述し、現物理モデルとしての「機能情報関連
  図」を作成します。
  現物理モデルが作成されると、このモデルを現論理モデルに置き換えた「機能情報
  関連図」を作成していきます。
(2)現論理モデルへの変換作業は業務機能をあるべき括りにまとめる「プロセスの
  論理化」です。
  業務の括りは業務機能の情報フローの中で時間待ちのトランザクションファイルに
  焦点を当てて業務機能を括ります。理由は情報が時間待ちで停滞していると言う
  ことは業務処理機能が異なる処理機能に移行することと捉えます。
  例えば、業務処理が手作業の場合を想定して考えるとよくわかります。受注伝票を
  受け取って、在庫が無い場合には発注依頼書を書いて購買係へ渡しますし、在庫が
  ある場合でも出荷依頼書を書いて出庫係へ依頼します。この依頼作業は情報が停滞
  し、購買係や出庫係が処理するまで伝票は待ち状態になります。つまり、業務機能
  が異なるところでは情報が停滞する状態が発生するわけです。このような情報の
  停滞が同じ業務処理グループにあるとすると業務処理スピードを遅延させる要因に
  なります。
  したがって、情報の停滞に焦点を当ててその前後で業務機能をくくり直し、
  あるべき業務機能の括りとして整理し、現論理モデルの「機能情報関連図」を作成
  します。
  この整理された関連図を下にWFA(Work Flow Architecture:業務流れ図)を作成
  することになります。

 第125回はここで終了します。
 今回は「現状分析プロセス-業務プロセスモデル作成」を取り上げました。
 次回は「現状分析プロセス-業務流れ図」をとりあげます。

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