ITガバナンスの領域-1

今回は、「ITガバナンスの領域-1」でITガバナンスの重点領域について述べていきます。

COBIT4.0では、ITガバナンスを「準拠すべき優れた実践方法(手法)を収集、整理し、これを仕組みとして定着させることによって、企業におけるITが確実にビジネス目標をサポートできるようにするもの」と定義しています。

ITガバナンスの最終目標は、売上目標や利益目標のようなビジネス目標にしました。

ITガバナンスをIT化の目標である7つの情報基準として捉えていた従来のCOBIT3.0と比べますと大きな違いです。
ITCの方は、ITCプロセスをご存知ですね。

このプロセスは経営戦略からIT運用までカバーしています。
かなりこのプロセスの範囲と近い考え方になってきています。
ビジネス目標に置く以上、このビジネス目標をITが確実にサポートできる仕組みづくりとその定着が必要となります。
ITの障害等でビジネス目標達成を阻害することがあってはならないと言うことです。

ITに係る業務には、ITの企画・計画、ITの調達・開発、ITの運用サービス、ITのモニタリング等の業務があります。これらのIT業務を障害なく、効果的に遂行することが必要ということです。

つまり、“ITコントロールに係る何らかのフレームワークが必要”となります。
そのフレームワークとしてCOBIT4.0を位置づけています。

ITガバナンスに話を戻しましょう。
COBITでは、ITガバナンスを実現できている状態を「ITガバナンスの重点領域」として定義しています。
その領域として、「戦略との整合」、「価値の提供」、「資源の管理」、「リスクの管理」、「成果の測定」の5点を挙げています。
ITガバナンスの要件というわけです。

◆「戦略との整合」とは、経営戦略とIT化戦略は整合性を持って展開されていることを言います。
経営戦略からIT戦略へ展開するフレームワークが要求されます。
ITガバナンスは、“IT化は経営戦略ありき”が前提で、“ITありき”で進めるものではないことを前提においています。
この考え方の表現を“ITガバナンスはビジネスありき”と表現しています。

◆「価値の提供」とは、提供サイクルを通じて、 IT価値を提供する。特に費用を最適化し、ITの本質的な価値を引き出すことで、戦略においてITに期待される便益の創出が確実に行われるようになることです。
つまり、ITガバナンスはビジネスが前提ですので、投資対効果が最大になるIT戦略を作り出すものでなければならないわけです。

今回はここで終わります。
次回は「ITガバナンスの定義と領域-2」で話の続きを解説します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする