COBITの4つのITプロセスモデル-1

ITに関するエンタープライズ・アーキテクチャの要にあるITプロセスには“ITガバナンスを達成するのに何が要求されるか”に話を進めていきます。

COBITでのITプロセスとは、ITに関するエンタープライズの構成要素である「情報」、「アプリケーション」、「インフラストラクチャ」、「要員」を支えるためのIT業務プロセスです。

COBITでは、このIT業務プロセスを、ITに関連するアクティビティとして4つのプロセスモデル(=ドメイン)に括っています。4つのドメインとは、「計画と組織」、「調達と導入」、「サービス提供とサポート」、「モニタリングと評価」です。

ITガバナンスに求められる4つのドメインのITプロセスの要件を取り上げて見ましょう。

(1)「計画と組織(PO:Planning and Organization)」ドメインは、「戦略的構想の実現を計画、周知および管理する」ためのITプロセスです。

このプロセスに求められる要件は、
★IT戦略とビジネス戦略は整合していること/企業の資源活用を最適化できていること
★組織の全員がIT目標を理解させること
★ITリスクは理解および管理されていること
★ITステムの質は、ビジネス上の必要性からみて妥当であることを測定できること
とあります。
IT達成目標を達成するためのITに関するエンタープライズの構成要素の計画と組織化要件です。

(2)「調達と導入(AI:Aquisition and Implementation)」ドメインでは、「ITソリューションを特定、開発又は調達して、ビジネス プロセスに導入および統合する」ためのプロセスです。

このプロセスに求められる要件は、
★新規プロジェクトは、ビジネス上の必要性を満たすソリューション策を提供していること
★新規プロジェクトが予定通りの期日に、予算の範囲内で実現できること
★新規システムが導入後適切に機能すること
★システムの変更は、現在のビジネス運営を混乱させることなく行われること
があります。

「計画と組織」ドメインに沿って、ITに関するエンタープライズ構成の導入・調達要件ですが、前面に出てくるのは「アプリケーション」です。
「情報」、「インフラストラクチャ」、「要員」は支援要件となります。

次回は、「COBITの4つのITプロセスモデル-2」で残りの2つのドメインの要件について解説します。

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