COBITフレームワーク全体像

今回は、「COBITフレームワーク全体像」で、今までのCOBITフレームワーク記述の整理項目を述べます。

ここでの記述は、前章までの内容の体系化です。この体系化に基づいて、ITプロセスのコアコンポネントの記述の枠組みが出来上がっています。
COBITフレームワークの全体像では、2章までで述べてきたことを以下の手順で全体観を持って整理しています。

(1)COBITのコントロール目標
達成目標は、コントロール目標とも表現されています。ビジネス達成目標から、IT
達成目標設定までのコントロール目標の関係の整理です。ビジネス目標を達成する
ためにIT資源の最適選定、そのコントロールのためのITプロセスが設定され、IT
達成目標が方針目標として設定されることになります。図解として全体像を示し、
解説しています。
この観点は重要ですので、掘り下げていくことになります。

(2)COBITキュービック
ITに関するエンタープライズアーキテクチャに沿って、COBITのフレームワークを
形作る構成要素を図解したものです。COBITの構成要素は3つの側面を有しており、
その3つの要素とは、「情報要請規準」、「IT資源」、「ITプロセス」で構成され、
相互の関係を持っていることをあらわした基本図です。
IT達成目標設定のための「情報要請規準」、その規準を達成するための「IT資
源」、業務遂行要件のための「ITプロセス」が密接に関係付ける3大要因としてキュ
ービック図として表しています。

(3)ITプロセス全体像
4つのドメインである 「計画と組織」、「調達と導入」、「サービス提供とサポー
ト」、「モニタリングと評価」のITプロセスを中心にした、IT 達成目標を達成する
ためのCOBITフレームワークの要素の関係図です。COBITキュービックの動的な図解
になります。COBITフレームワークではビジネス目標と直結する「情報要請規準」が
中核にありますが、その達成は「IT資源」を対象として、「ITプロセス」でIT資源
を統治していくことを表現する構図をあらわしています。

(4)4つのドメインと34のITプロセス
ITプロセスの3階層のプロセスの定義と関係を捉えます。ITプロセスは、最上位の
4つの「ドメイン」、34の「ITプロセス」、254の「アクティビティ」へと展開され
ます。ITプロセスは、IT業務の機能を捉えていますが、アクティビティはITプロセ
スのオブジェクティブズといわれます。
つまり、ITプロセスの「目標」や「実体」を表すわけです。ITプロセスの実施目標
や役割と捉えると良いでしょう。

(5)IT成熟度測定の視点
成熟度属性とアクティビティのコントロール目標に対する成熟度の関係を捉え
ます。
ITプロセスの達成目標の評価は、成熟度属性という視点での成熟度評価とアクティ
ビティの達成という2面から評価されます。その関係を解説していきます。

今回はここで終わります。
次回は、「COBITのコントロール目標」を取り上げます。