要求工学とは何?

今日は、「ITコンサル実践考察」から外れて別テーマを取り上げます。
用語として、始めて聞かれる方も多いと思いますので、「要求工学とは何?」のテーマ話を取り上げようと思います。

先週、知人の紹介でカリフォルニア工科大学の情報工学の一色浩一郎教授と夕食会兼コミュニケーションミーティングに参加する機会を得ました。
議論対象はBPM(Business Process Management)でしたが、教授から担当されて
いる情報工学のカリキュラムの紹介を受けました。
驚いたのは、2003年から講座として設けられた”要求工学(Requirment Engineering)”
という研究分野です。要求定義とは全く違いました。

話をお聞きするのとQ/Aで少し分かってきましたことは、CIO(Cheif Information Officer)がBSCに基づく、IT化対象プロセスとそのビジネス目標を設定した後に、IT化するための経営からの要求事項を目標値をもって設定し、その実施をPDCA管理するプロセスのようです。IT戦略の定義と目標に近いです。

COBITでビジネス達成目標を受けて、IT達成目標を達成するプロセスがCOBIT4.0で
提唱されましたが、その分野が対象になっている印象を受けました。
ここで定義された目標と目標値をSOW(Statement Of Work)というプロジェクト毎
のIT達成目標定義書にまとめてRFP(Request For Proporsal)へとつないでいく
学問分野のようです。

この分野を講座化したことで、米国人学生のソフトウエア工学への関心が高まって学生が増加傾向になったようです。
1990年代後半から2002年までは、MITの情報工学講座も閑古鳥が鳴いていました。
理由は、“システム開発に係るソフトエンジニアリングを勉強しても、インドのIIT UNV.卒業生と同じ給料しかもらえない。”ということです。

米国では、このシステム開発分野の仕事はインドや中国に移転し続け、ITベンダーはゼロの状態(職がなくなるということです)に近づくといわれているようです。
日本でも状況は同じになると思います。
2003年に「要求工学」講座を開講してから、米国人の学生でも、このスキルは合言葉が
“楽しいIT、高い報酬、定時に帰宅”の日本でいう3Tが定着したようです。

CIOに求められるスキルです。米国の大企業では、CIOの下にPMO-PMPという職種がありその役目を果たすようです。Millionairが続出し始めているようです。
“経営の見える化”が仕事分野を創造しているということですね。
この講座の内容は、秘密のようで詳しくは話していただけませんでしたが、BSC、COBIT
の計画ドメイン、ジェネリックモデル、BPM(Business Process Management)の上位レベル、SCOR(Supply-Chain Operations Reference-Model)のレベル3の
プロセスを合わせたような気がしました。

私の参加する研究会で勉強中ですので、もう少し具体化したらお話しようと思います。
日本では、3K職場としてIT業界を敬遠する学生が多いのと比べると、米国の対応の早さ、バイタリティに敬服しました。

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