ITアーキテクチャ技法と情報モデル

以前、ソフトウエアエンジニアリングとして、プログラム設計におけるモジュール化構造設計技法として「構造化設計」がありました。ウォータフォール型設計とも言われました。
現在は、ビジネスプロセス設計に移っていますが、設計の視点は同じです。

つまり、入力情報と出力情報を明確にし、機能構造を体系的に構造化し、プログラムモジュールの機能を“見える化”することでした。

現在のBPM(Business Process Management)によるビジネスのプロセスの見える化も入力情報と出力情報を明確化と機能の構造化です。
ビジネスプロセスに係るITアーキテクチャ技法としての基本はジェネリックモデルです。

このモデルは企業のビジネスプロセスを情報モデルとして捉えるということで画期的でした。
企業の情報フレームワークとして、「計画/モニタリングモデル」、「コアビジネスモデル」、「資源情報モデル」、「知識情報モデル」の4つの情報モデルを図式化しました。

ITコンサルティングでよく作成する企業情報体系です。
計画モデルで企業や事業の目標を設定し、“どこのプロセスから何の情報が得たれるか”を明確にし、情報のPDCAサイクルを作る構造です。

この最上位構造を作っておけば、ビジネスプロセスモデルで階層化することで業務を構造化できますし、必要プロセスを見える化できます。

ビジネスプロセスモデルによる構造化は、このモデルがビジネスの各プロセスは情報の変換機能と単純化して捉えたことで可能になりました。

経営戦略に沿った情報システムの構築となると、勢い全社のビジネスプロセスが対象となりますし、プロセスからの情報が戦略を左右するデータとなるわけです。

今までのように、ITベンダーが全て請負で分析することは不可能なことに加え、ユーザー自身が経営を支える業務の見える化への参画が必要となってきました。

その情報とはトランザクションデータとマスターデータになります。

ビジネスプロセスが実施できる機能は、このトランザクションファイルとマスターデータを構造化定義することで実施できるということを表します。
情報モデルですね。

“業務のプロセス分析は、情報モデルを作成するためにある。”といっても過言ではありません。

2005年に本番稼働したトヨタのグローバル部品表システムの成功の最も大きな要因は“データーべースがぶれなかったこと”と責任者の方が話されています。
将に情報モデルの成果です。

今回はここで終わります。
次回は、IT戦略のテーマとして「BPMと要求定義」を捉えてみます。

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