EVMとプロジェクトマネジメント

PMBOKの「プロジェクト・コストマネジメント」でEVMS(Earned ValueManagement System)という手法が出てくるのをご存知の方も多いと思います。コストコントロールとして紹介されています。
EVMSとEVM(Earned Value Management)を最初に経産省に紹介したのは(株)プロシードという会社です。

2003年ごろのプロシードの研修で“EVMSを分かってもらうために、WBS(Work Breakdown Structure)とネットワーク技法のPDM(Presidence Diagram Method)が前提になるので理解させるのが大変です”と担当の講師の方が言われていたのを思い出します。

その次にEVMSに出会ったのは、2004年の電子政府プロジェクトでのEAによる最適化
計画プロジェクトです。

私はEAのプロジェクトメンバーでしたので、PMO(ProjectManagement Office)を担当するプロジェクト管理の専門会社を通してEVMという管理プロセスでの出会いました。
PMOを通して作業を見ていますと、WBS、PDMの提出を求め、その工数コストをEVMSに
よって、予算管理と進捗管理を行なっていました。
EVMというのはEVMSを使ってのプロジェクト進捗管理のことです。

EVMの作業内容を以下にあげて見ましょう。
1.Plan(計画)
EAプロジェクトの目標と範囲は定義されていましたので、まずプロジェクトグループに計画のための資料提出を依頼します。WBSによる「プロジェクトの作業分解」、「各作業のリソース工数作成」、PDM法による「作業スケジュール作成」、「プロジェクト予算の作成」などです。
これらの提出予算と作業スケジュールを見て、PMOはプロジェクトグループとの調整を行い「予実評価の仕組み設定」、予算と作業納期を確定した「プロジェクト計画ベースライン」を作成します。
この計画をIBR(Integrated Baseline Review)、「ベースラインレビュー」によってプロジェクトの承認が行なわれ、プロジェクトのDO(実施)となります。

2.Check (評価)は、プロジェクト内では毎週ですが、PMOからは1ヵ月1回のサイクルでのレビューとなります。レビューの基準はCV(Cost Variance:コスト差異)とSV(Schedule Valiance:スケジュール差異)のプラスマイナス10%管理です。

予定より進んだ場合のプラス管理も厳しくやられたのは、早く仕上げたのに申告の嘘をついているようで、変な思いをしました。
改善及び是正措置が必要な場合は、ベースラインへの変更をするフィードバックとなります。

EVMSを用いてのEVMは、EAプロジェクトでは良く機能していました。その要因はEAプロジェクト自身がRFPを提出するまでの要求定義仕様書作成の作業でしたので、参加メンバーの作業コストは同一でした。

EVMSをプロジェクトで使用するときはここのところがキーとなります。
その後、いくつかのメーカーでEVMを実践されているのを拝見しますと、「要件定義」、「基本設計」、「詳細設計」といったプロジェクトの工程毎で活用されているようです。
賢明な活用法であると思いました。

今回はここで終わります。
次回は、IT戦略のテーマとして「IT内部統制とシステム設計」を捉えてみます。

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