BCP/BCMの目指すもの

BCPとBCMの意味とその目標とするところを概観しようと思います。

BCPに関するガイドラインには、英国BCI(British Standard Institute)の「Good Practice Guidelines(実践的な指針)」のもとに英国規格協会(BSI:
British  Standard Institute)が作成した一般仕様書であるBS25999の規定があります。

このガイドラインのBCPの定義です。
「潜在的損失によるインパクトの認識を行い、実行可能な継続戦略の策定と実施、事故発生時の事業継続を確実にする継続計画。事故発生時に備えて開発、編成、維持されて
いる手順及び情報を文書化した事業継続の成果物」。
内容はこのあとに徐々に解説することになりますが、事故発生の前に事故を想定して作成された事業継続のための対応手順文書ということがわかります。

BCMに関する定義は、「組織を脅かす潜在的なインパクトを認識し、利害関係者の利益、名声、ブランド及び価値創造活動を守るため、復旧力及び対応力を構築するための有効
な対応を行うフレームワーク、包括的なマネジメントプロセス」です。

BCPとして作成された手順に沿ってPDCAを実施する事業継続のための管理プロセスとして位置づけられています。
BSIでは、それぞれのガイドラインをBS25999-1、2として作成し普及しています。
日本も米国やその他の国もこのガイドラインをベースにして自国のガイドラインを作成しています。

それでは、BCMの目標指標を見てみましょう。
考え方の基本は、“災害復旧(DR:Disaster Recovery)領域だけではなく、「事業の継続・復旧」に大きな力点を置いている” ことはお分かりでしょう。

代表的な目標指標として、以下の3点を挙げて起きます。
■MTO:Maximum Tolerable Outrage
“最大許容中断期間”と訳されています。被害を蒙った事業を“どのくらいの期間の中断が許容できるか”の尺度です。
■RTO:Recovery Time Objective
“目標復旧時間”と訳します。被害を蒙った事業を“何時までに復旧させるか”を定めた目標です。
■RPO:Recovery Point Objective
“目標復旧時点”と訳します。被害を蒙った事業を“何時の時点の状態に戻すか”を定めた目標です。

BCP策定およびBCM実践での目標は、3つの指標の設定値を中核においた活動になります。

今回はここで終わります。
次回は、「BCPの運営概要」を取り上げます。

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