経営戦略とは-1

経営に関する言葉には「経営理念」、「社是」、「経営ビジョン」、「経営方針」、「経営目標」、「経営戦略」、「機能戦略」、「経営施策」、「経営計画」等があり、同じ内容だが、違った言葉で使用したり、異なった意味で経営が語られている。本節ではこれらの経営用語の整理と経営における経営戦略の位置づけを明確にする。
「経営用語」といっても、難しく考える必要はない。たとえば、自分の生き方になぞらえてみてもいい。「人生の目標は何ですか?」といった質問に、あなたはどう答えるだろうか? 「自分でビジネスをやりたい」「ビル・ゲイツのようになりたい」など多々あると思うが、この将来の“ありたいイメージ”を経営用語では『経営ビジョン』という。
さらに、このビジョンに向かって行動を起こすためには、このイメージをより鮮明にしなければならない。それには、ターゲット(到達目標)を設定する。たとえば、「10 年後の年収3000 万円を目指す」というように、イメージの達成時期や達成成果を定めると、イメージはより明確になる。経営用語では、これを『経営目標』と言い、事業の売上高や利益などの数値で表す。


ところで、自分の生き方について考えた時、「何になりたいか」の前に、「私は何のために生まれてきたのか?」といった、自分のアイデンティティ(存在価値)について悩んだこともあるだろう。経営用語では、これを『経営理念』と呼ぶ。創業者はビジネスを始めるとき、「何のために会社を創り、社会に認めてもらうのか」を考え、その想いで企業を設立する。この理念は企業の生き方の基礎であり、社員に浸透するよう一般に明文化されている。

目標を定めた後は、それを達成するため、どの方向にビジネスを進めていくか、その進むべき方向を定めないといけない。これが経営用語で言うところの『経営方針』になる。
進むべき方向が決まれば、次はその実践方法を考える。たとえば、年収3000 万円に向けてMBA を取ると決めたなら、留学するか、独学するかなど、自分の懐具合とその行動に割ける時間で実践方法は異なってくる。企業では、「ひと(要員、能力)」、「もの(設備)」、「かね(資金)」を経営資源と呼ぶ。これを経営目標の売上や利益を確保するために最適に配分する方法が、『経営戦略』となる。

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