SWOTの4つの要因

◆「強み」要因とは
経営活動における経営機能や経営資源が競合他社より競争優位性のある要因を自社の内部環境として有しており、事業上の好影響、すなわち収益の向上や市場の拡大が見込める要因を「強み要因」という。
たとえば、経営機能の1つである製造機能で、“有力な家電製造技術を有している”、“改善提案情報の共有のしくみがある”等や、経営資源(ひと、もの、かね)の観点で、“提案力のある販売員がいる”、“プロジェクトマネジメントの出来るSE 集団”、“ブランド商品を有している”などは「強み」の要因である。
すなわち、「コアコンピタンス(同業他社に対し競争優位にある自社の中核的力)」を有している要因のことである。

◆「弱み」要因とは
経営活動における経営機能や経営資源が競合他社より競争優位性のない要因を自社の内部環境として有しており、事業上の悪影響、すなわち収益の低下や市場の縮小を招く要因を「弱み要因」と言う。強み要因とまったく逆の要因として捉えれば良い。

◆「機会」要因とは
経営活動において自社のコントロールできない外部環境要因でビジネス収益の可能性を見込める要因があり、事業上の好影響、すなわち収益の向上や市場の拡大が見込める要因を「機会要因」と言う。
たとえば、原価低減を図りたい製造メーカーにとって、“中国の安い労働市場が拡大している”という要因は機会要因であるし、“e-Japan が進展する”という要因はネットワーク技術を有している企業にとってはビジネス収益の市場が広がるわけであるから機会要因となる。

◆「脅威」要因とは
経営活動において、自社のコントロールできない外部環境要因でビジネス収益の可能性を損なう要因があり、事業上の悪影響である収益の低下や市場の縮小を招く要因を「脅威要因」と言う。
たとえば、スーパー業界にとって“ウォールマートが日本へ進出する”という要因はGMS(General Merchandise Store:総合スーパー)のビジネス市場を確実に減少させる脅威要因であるし、“一般薬の規制緩和(コンビニ等での販売を可能にする)”という要因は従来の薬局にとっては自社のビジネス市場を確実に縮小するので脅威要因というわけである。

整理すると、「強み要因」と「弱み要因」は競合他社と自社の関係で捉えるので、一意的に決まるが、「機会要因」と「脅威要因」は企業の立場により機会にもなり、脅威にもなることである。
というのは、前述した“ウォールマートが日本へ進出する”の要因もGMS にとっては「脅威」かもしれないが、GMS の仕入先にとっては市場が増えることになり、「機会」となる。企業の立場によって決まるわけである。
この4つの要因の関係から事業成功の要因となるCSF(Critical SuccessFactor:重要成功要因)を創りだし、事業を定義する。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする