CSF の創出

CSF を創出するには、SWOT の4つの要因である「強み」「弱み」としての内部環境要因と「機会」「脅威」としての外部環境要因を組み合わせて重要成功要因を考え、作り上げる。
その組合せは、「強み」と「機会」、「強み」と「脅威」、「弱み」と「機会」、「弱み」と「脅威」の4種類の組合せで作る4つの象限である。

◆「強み」と「機会」象限でのCSF
内部環境要因としての強みを持ち、その強みが外部環境要因としての機会にマッチし、ビジネス収益を増大させる要因を捉える。すなわち、「この機会に対し、強みを活かし収益を向上させる重要な成功要因は何か」と考える。ビジネスの機会があり、それに対応する強みを有しているのであるから、ここから創出される要因は「事業拡大戦略」の重要成功要因(CSF)となる。
たとえば、機会要因「中国とアジアの消費市場が拡大している」と強み要因「生産性の高い製造スキル要員がいる」を組み合わせて考える。そうすると、安くて良い製品を作れば収益は増大するので、「中国で良い製品を生産できる体制を作ること」等を1つのCSF として創出できる。

◆「強み」と「脅威」象限でのCSF
内部環境要因としての強みを持ち、その強みが外部環境要因としての脅威を克服し、ビジネス収益を増大させる要因を捉える。すなわち、「この脅威に対し、強みを活かし収益を向上させる重要な成功要因は何か」を考える。市場に対する強みを有しているが、ビジネスを縮小する脅威があるから、ここから創出される要因はこの強みで脅威を克服するために転換する「事業転換戦略」のCSFとなる。
たとえば、脅威要因として「中国の安いプログラマー労働市場が拡大している」と強み要因「プログラム開発での信頼のブランドがある」を組み合わせて考えてみる。
安くて良いシステムが納期どおりに出来上がれば、顧客の満足度や信用は上がり市場は拡大する。とすれば、自社でのプログラム開発をやめて、「中国人による良いプログラム開発ができる体制を作ること」や開発の上位工程である「システムデザイナーやIT コンサルタントの育成が出来ること」などがCSF として創出できる。

◆「弱み」と「機会」象限でのCSF
内部環境要因としての弱みを持ち、その弱みを外部環境要因としての機会にそって、ビジネス収益を増大させる要因を捉える。すなわち、「この機会に対し、弱みを克服し収益を向上させる重要な成功要因は何か」と考える。ビジネスの機会があり、それに対応する弱みを有しているのであるから、事業としての対応が競合他社に比較し遅れているということである。
すなわち、ここから創出される要因は新しい商品や仕組みを作り上げていくことが必要であるので「新規事業戦略」のCSF となる。
たとえば、機会要因「e-Japan の浸透」と弱み要因「インターネット技術要員が少ない」を組み合わせて考える。e-Japan では個人に焦点を当てる。そうすると、収益を増大させる要因として「IC タグを含めたユビキタス技術を習得すること」などは1つのCSF として考えられる。

◆「弱み」と「脅威」象限でのCSF
ビジネス上の脅威があり、それに対応する弱みを有しているのであるから、事業としての対応は困難である。
すなわち、ここから創出される要因は「事業撤退戦略」の要因となる。
この象限では非常に多くのCSF が創出されるが、投資効果の観点では事業化するには多大な投資が必要となり、非常に困難な事業化となる。従って事業撤退が穏当な戦略となるわけである。
これらのCSF を用いて現在の事業の改善および新規の事業ドメインを定義する。

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