バランス スコアカード

バランス スコアカードはロバート・S・キャプラン、デビッド・P・ノートンによって開発された。
現在、多くの企業で経営施策策定のためのデファクトスタンダード・ツールとなっている。その使用法はSWOT 分析で定義された事業ドメインを経営施策へ展開し、定義するメソドロジーとして活用されている。最近では、多くの企業が経営施策展開とその施策を達成する業績評価設定のためにこの手法を導入している。

(1)バランス スコアカードとは
このメソドロジーは、経営ビジョンと経営戦略ありきからスタートする。このビジョンや戦略を成功裡に成し遂げるための経営施策を策定する分野として、4つの視点の下で経営施策を策定することが必要であるとしている。
その視点とは「財務の視点」、「顧客の視点」、「内部業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」である。これらの視点を用いると企業が経営施策を実施する全ての分野をバランス良くカバーできるというわけである。

バランス良くとは自社からみて外部に対する施策の視点である「財務の視点」、「顧客の視点」と自社内に対する施策の視点である「内部業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」があり経営施策のバランスが出来ることを意味している。
スコアカードとはこの施策を業績評価に結びつけることから「バランス スコアカード」の由来がある。

◆「財務の視点」とは、
経営戦略を成功させるためには、その戦略の最終成果目標の設定とその目標を達成するための施策を設定が必要であるとしている。
たとえば、策定した経営戦略の施策には「売上を向上させるのか」、「利益を向上させるのか」、「コストを低減させるのか」などのいずれを成し遂げたいのかを決め、到達点を明確にすることが必要である。この経営戦略の目標を決定の後、その達成の大きさである成果目標、すなわち売上高や利益を設定する必要性を1つの視点としている。

◆「顧客の視点」とは、
経営戦略を成功させるための施策の2 番目の視点は顧客の視点である。経営戦略が成功するためには顧客が満足する、すなわち「顧客満足度」高める施策をとらなければならないとしている。
通常、顧客は品質が良く、安価で、且つ適時の納期などを満足度要件として求める。それらの要件を満足する施策がなければならないというわけである。
たとえば、「不良率の低下」、「原価低減」、「納期短縮」などの顧客を満足させるための施策が必要であるといっているわけである。

◆「内部業務プロセスの視点」とは、
経営戦略を成功させるための3 番目の視点である。経営戦略が成功するためには組織機能や業務処理、業務プロセスにコアコンピタンスのある仕組やプロセスを有していなければならないといっている。
たとえば、流行のファーストフード店やコンビニ店では安全で、同質の商品を作り、または保管する仕組みを有しているし、不快感を与えない顧客対応ができている。
すなわち、戦略成功のためには「ビジネス工程の標準化」、「品質管理の徹底」、「業務の迅速化」などの施策が必要なわけである。

◆「学習と成長の視点」とは、
経営戦略を成功させるための4 番目の視点である。経営戦略が成功するための社員の能力の向上や情報の伝達や共有の仕組みに対する施策が必要であるといっている。
たとえば、経営施策を円滑に実施できるためには、経営者や管理者からの指示が速やかに伝達できる仕組み、業務の改善やスキルを社員が共有し、組織としての改善ができるための「情報共有」などの施策が必要になる。
以上の4 つの視点を満足することで、最終成果としての経営戦略目標を達成することになるというわけである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする